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新 歴史の真実―祖国ニッポンに、誇りと愛情を
新 歴史の真実―祖国ニッポンに、誇りと愛情を
前野 徹 著  経済界  定価1680円(税込)
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 6月後半大腸の検査と手術のため、3度目の入院を余儀なくされたのだが、体力・ 気力・意欲特に読書欲の低下は目を覆うものがあった。そうした中で、なんとか読破したのが、塾友松島龍太郎先生が差し入れ下さったのが本書である。

 著者は東急グループ総帥故五島昇の秘書として財政界で活躍した人で、前著に”愛する孫たちに語って聞かしたい戦後日本の真実”がある。

 本書は、戦後占領軍・左翼勢力によって歪められ覆い隠くされ、その後いまだに日教組の誤った戦後教育によって貶められ続けてきた戦前戦後の日本の歴史の真実を、 対象を孫たちから我々日本人の全体にまで拡げて書かれたものである。ここにある各  章から私たちは、いかに正しい日本の姿を知らなかったことに慨嘆することになる。

 「第一章 戦後歴史の総括」では、いつからなぜ日本がこのような謝罪国家・自虐国家になり下がったか、その元凶と理由についてが明白にされる。悲しいことだが、このまま無気力で無目標国家日本のままだと未来はないと喝破する。

 「第二章 日本を骨抜きにした戦後の指導者たち」では、自立の道を捨ててアメリカの庇護のもとで、商人国家として道を選んだ吉田茂・池田勇人・佐藤栄作という官僚出身の首相たちを切る。また日本を誤った道へと誘い込んだ共同通信・朝日新聞というマスコミ、共産党・社会党という左翼政党それに日教組・総評などの暗躍を暴露する。その一方で、党人派の復活に活躍した中曽根康弘と彼らを援助した良識派財界人を紹介する。併せて、戦後政治を危惧して「松下政経塾」を創立した松下幸之助の功績を挙げる。いまその潮流は、確実に日本の未来に明るさを差し示すのだ。

 そうした中で、もっともショックを受けたのは、「第八章 歴史からの教訓と反省と希望」の中で、1952年4月に講話条約が発効し独立を回復した際、国会の全会一致で<A級を含め戦争犯罪人とされた人たちを戦犯と見なさないという決議が(共産党・社会党も加わる)全会一致で採択された>という事実である。私たちは今こそ声を大きく上げてこの事実を(再)発信していかなければならない。特に靖国神社に絡んで、執拗に内政干渉を行う中国・韓国には、明確にこの事実を知らしめる必要がある。今や国会議員でも、保守・革新を問わず戦争を知らない世代が大半を占める。 しかもあやまった戦後教育のせいで、アメリカの「(日本を)二度と立ち上がられない国に造りかえる」占領政策と、それに便乗した共産主義という不毛の精神文化の汚染をインプットされていてしまっているのだ。あのしたり顔で戦争の罪を言挙げする野中広務でさえも、決して戦前派でなく当時まだなにもわからぬ子供に過ぎなかったのである。

 日本人すべてが、共産主義という悪魔のイデオロギーとアメリカ型物質至上主義の呪縛からの脱出のために、ぜひ本書の熟読されることを提唱したい。
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