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![]() アメリカでは常識のニッポン人取扱説明書―腹が立つけど、これが現実 ロバート・ツチガネ, 豊田 有恒 祥伝社 定価1470円(税込) |
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| 著者はアメリカで国籍を取得した方で、現地では教育界だけにとどまらず軍の情報機関での仕事も経験しており、たまたま島根県立大学で教鞭を取っていた際の同僚(縄文塾で講演をお願いしたことのある)SF作家豊田有恒先生の翻訳で出された”世界一の脳天気民族日本人”に対する警告の書である。 本書で挙げられた実例があまりに生々しくまた莫迦々々しいこともあって、豊田先生の親友小松左京氏も推薦の言葉の中で、「愉快ではない。しかし、海外での評価を知るためには必要の本」だと苦々しい心境を吐露しておられる。たしかに題名だけ読んでも愉快ではない。しかもその上には「アメリカでは常識の」がつき、下には「腹が立つけど、これが現実」とあるのだ。 前書きで氏は、日本人(だけが)大好きで絶対的価値を信じているものとして、「国連・オリンピック・ノーベル賞」があるが、他国の人から見ると救いがたい迷妄さだと断言し、また昔知っていたころの日本と今の日本との越えられない大きなギャップに唖然としたと述べている。 かつて逆境を乗り越えて世界一裕福国にしてきた時代から今の日本を見ると、まさに自壊しているとしか見えないのに、当の日本人がそのことをまったく自覚していないこと、マスコミも旧態依然とした左翼的論調に終始していること、特にいま日本の学生が世界最低ランクされているのに、彼ら自身がその自覚がない様に驚き呆れ、嘆いていらっしゃる。 本題では、「ニッポン人ほど扱いやすい民族はいない」「世界一おめでたいニッポン人」「なんとガマン強い国民だろう」「ニッポン人の弱点は知れ渡っている」「ニッポン人が世界に通用するはずがない」という5章で構成されているのだが、この各タイトルを見ただけでも、いかに日本人の持っている常識がナンセンスで世界では通用しないか、そのためにいかに騙され蔑まれ嘲笑されているかが伝わってくるというものだ。 とは言え我々には、まじめで人を信じやすく商売でも騙してはいけないという日本的な考えこそ正しくて、ちょっとの油断も出来ない世界の方こそ非常識という思いを捨てきれないでいることも事実である。そんなに器用に切り替えられないとしても、待ち受ける外の世界の非常さに立ち向かうための学習はなんといっても重要なのだ。 兎に角絶対に読め! |
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