あるひとつのシナリオ

 今年の干支は「乙酉(きのととり)」、乙は強い抵抗にあって草木の芽が曲がりくねって伸びる様であり、酉は物事が醸成され成熟していくさまを謂うのだが、乙と重なることで「新しいものの醸成が外圧によって容易になされぬ状態の年」だということになる。世界に押し拡げてみれば、イラクの民主化問題であり、国内ではさしずめ「 郵政改革の推進」 ということにでもなるだろうか。

 例によって小泉さん、外枠は強調してもその内容は一向に示さない(示せない?)ため、強弱温度差はあるものの、自民党の内部での反対も依然として根強い。小泉さんは、今第162国会会期中(〜6月19日)までに必ず成立させる「もし不成立ならば小泉政権の否定だから解散も辞せない」と言う。もちろん長引けば長引くほど、骨抜きされて道路公団の二の舞になるという危機感があるとしても、果たしてこうした強引な手法がいつまでも通用するのだろうか。一方党サイドにも、解散したとして民主党に勝てるかという弱みもある。

 ひるがえって、いま郵政改革より優先すべき課題が山積していることを冷静に考えた場合、思い切ってまったく新しい手段に訴える手段はどうだろうか。

 たとえば小泉さんの願いが通らず解散総選挙が避けられないとしたら、自民党は新しい党首を擁立して民主党と対決するというシナリオである。

 いま民主党に勝てる新しい党首は安倍さんしかいない。党の掲げるマニフェストの目玉として『教育基本法の改正、国家機密保護法(スパイ防止法)、憲法改正に取り組む政府』を掲げることで、まず独立国としての最低基準を満たす仕事に注力してほしいものだ。特に執拗に内政干渉を続けながら、平気で領海侵犯を続ける国に対して、毅然とした対応を示せる国であり、元首であってもらわなければならない。

 もちろん郵政改革も当然取り上げなければならないが、そのほか年金、少子化、消費税、農林の再生問題など取り組むべき課題は山ほどある。そうした問題に蛮勇を振るって取り組めるのはやはり若い力である。

 いつも中二階族の処遇を謂われているが、その実力に応じた待遇を考えればいい。いずれにしろいま、彼らが総理・党首の器でないことは明白なのだから、気兼ねせず、さりとて冷遇せず、適材適所の配置を考えればよい。おそらく自民党にも、マスコミ露見度では民主党劣ってはいるが、力のある若手議員が大勢いるはずで、この際閣僚にしても大いに若返ってほしいものだ。 さてこうしたシナリオ、皆さんはどう受けとめてくれるだろうか?


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