![]()
9.11選挙のゆくえは !?
どうも小泉さん最後の荒療治に取りかかったようだ。この人ほど人の意表を突き、常識を覆し、不可能を可能にし、逆境をバネにしエサにして自分のペースに持ちこめる才能の人物は珍しい。ひょっとすると信長の生まれ変わりか、彼の日本人離れした荒技には驚かされるばかりである 。
もう日本中のオトンもオカンも、刺客や忍者くの一が活躍?する「小泉サプライズ劇場」の勧善懲悪劇に引き込まれ、先日某テレビ局での放送中アンケートで、実に80%の人が解散に賛成していたほどである。実際今回の衆議院解散という手法や、郵政改革の手法の違いだけで反対派・造反派と決めつけることの是非を謂う良識派の意見もどこか弱々しく、こうなると(前例のない)手法や政策、その中身の善し悪しから離れて、彼の思うがままに観衆を引き込んでしまって、亀井さん以下反対派・造反派と決めつけられた面々の顔がみな悪人面に見えて来るから不思議だ。
マスコミ上でのコメンテーターの発言も多岐に亘るが、そうした幅広い論説を踏まえた上で、奇しくも4年前の9.11多発テロと同じ日になった今回の選挙はどんな結末を迎えるか、ギリギリまであれこれ考えてみるのも一興だろう。マスコミは当然大衆受けを狙って、面白可笑しく書く。それが小出しにされてサプライズを誘う。どこからどこまでが演技で、どこからどこまでが本気なのか、こうなったらもう小泉さんの独壇場である。
逆に郵政改革法案の反対に回った民主党の影が薄い。会期中に出さなかった郵政対案、今頃出すのは遅すぎなんだよ。はたして年金や福祉、増税反対などで押し通せるのか。郵政問題で反対派にされてほかの争点に逃避では、白か黒かを迫る明確な小泉戦略に背中を見せた卑怯な政党と思われるだけだ。結果はいざしらず、この政党こそ自民党以上に右も左もごった混ぜだから、迫力を欠くことおびただしい。これでは黒幕の小沢さんも大変だろう。
事毎に小泉&竹中批判を繰り返していた亀井さんも、判断を誤ってしまった亀井さんの事後発言も、いかにも愚痴っぽくて「なにをいまさら泣き言を」としか受け取られていない。賛成票を投じた永岡洋治さんを自殺に追い込んだことが命取りになって造反者も相次ぎ、結局小泉さんに見事返り討ちにあってついに自派閥の長を辞任、たまらず綿貫さんを担いで「国民新党」を立ち上げたが、こんどはホリエモンとの一騎打ちである。
一方旧亀井派の小林興起さんは、でしゃばり田中長野県知事と「新党日本」である。「投票にも行かず、政治無関心」を嘯いていたホリエモン採用で、折角ツキが落ちかけた小泉自民党を、みすみす勢いづかせてしまった。 ところで今回の小泉劇場の派手な立回りを苦々しく思う人たちもいるだろうが、じつはその背後にある日本再生のキーを忘れないようにしてほしいものだ。
塾長はかねてより、バブル崩壊を第2の敗戦と位置付け、それは「アングロ・ ユダヤの狩猟文化に、日本のコメ文化が敗れた構図である」と言ってきた。
一時期世界で最優秀のテクノクラートと誇ってきた官僚主導の日本社会は、これまた世界一優れた被統治能力を有した国民の上に成り立っていた。ところが冷戦が終了して共産社会が瓦解すると、歩調を合わせるように日本的官僚主導社会も光を失い、ムダで非効率的な側面があからさまになってきたのである。そこを襲ったのがアングロ・ユダヤのヘッジファンドの強襲であった。
ご存じの通り日本は、その後10年以上に亘って不況に呻吟する。問題は日本人の誰もが「敗戦」という意識を持たなかったことである。その後も土地価格は低迷し、大企業や金融機関は硬直した図体を持て余しているのだ。それがいまようやく、町工場主導型のIT武装した工業技術が復活をはじめたのである。
そうした中で、因習の尻尾を引きずる自民党を「ぶっ潰す」といって道路公団や郵政改革に取り組んできたのが小泉さんであった。
橋本・亀井という前時代的な派閥をぶっ潰した小泉さんである。勝敗の行方がどちらになろうとも、その目的は達せられることになる。だからこそ塾長は、この毀誉褒貶の多い小泉さんを推すのだ。願わくば表面現象であるマスコミ好みの演出に捉われることなく、物事の奥にある真相をしっかり認識してほしい。
ところで9.11選挙の結果だが、本当は公明党に頼らない単独政権が望ましいのだが、どうだろうか。
さて造反派と刺客、刺されるか相打ちか、それとも返り打ちか。もし小泉さんが勝ったとして、今度は参議院がどう動くのか続編も目が離せない。もし自民と民主が相打ちなら、小泉・岡田両党首が辞職。今度は名悪役小沢さんの出番になる。出来ればもう少し小泉さんに頑張ってほしいのだが。こうなったらオトンもオカンも楽しむだけでなく、連れ立って投票に行こうよ。