BSEよりChinaの疫病大流行を恐れる

 昨年12月アメリカ産牛肉の輸入が再開され、それを危惧するマスコミ論調が目立った。ところがお隣Chinaでは怖い疫病オンパレードなのに、まるで「知らん顔のニッポン」でいいのだろうか。人への罹患がはるかに低いBSEより、こっちの方がはるかに恐ろしいのだ。ここでChinaで蔓延するコワーイ疫病を列記し紹介してみよう。

トリ・インフルエンザ
 先日北朝鮮で発見されたトリ・インフルエンザは、周知の"H5N1"型ではなく、"H7"型であるとされる。目下の北朝鮮ではまだ何の感染報告も出されていないが、 "H7"型の病毒が"H5N1"型の病毒と融合されることで、新たな感染力の強い、病毒性の高い鳥インフルエンザが形成される可能性も十分にある、とWHOは警鐘を鳴らした。中国当局からの報告では、死亡者数名だが、隠蔽体質のこの国の報告を信じる人はほとんどいない。

SARS
 昨年5月、大陸に企業を持つ台湾人が先日、SARSに感染した疑いを持たれた。
 調べによると、この台中出身の企業家は中国で発熱したため、台湾に戻ったが、まもなく死亡したという。病院で検査したところ、SARSウィルスに陽性反応が出た。
 SARSは寒い時期に多く発生するため、今後の警戒が肝要となる。
口蹄(こうてい)疫
 訪日中の呉儀副首相が小泉首相との会談をドタキャンした理由として、北京で大規模の家畜伝染病、口蹄(こうてい)疫が発生したことだという説が有力だとの説がある。人には感染しないが、有蹄類の間で強力な伝染力を持った恐ろしい病気である。

皮膚炭疽病
 中国遼寧省沈陽市で皮膚炭疽病感染が発生したが、昨年十数件の感染が報告されている。中国大陸旅行の際には十分注意し、安易に動物に接触しないよう呼びかけている。疾病管制局副局長・施文儀氏が述べたところによると、中国はもともと皮膚炭疽病の感染地区で、毎年の死亡者は10〜20人前後となっている。炭疽病は炭疽桿菌が引き起こす人畜共通の伝染病で、ヒトは、感染動物の毛皮、肉、血液または分泌物に直接ないし間接的に触れることで感染する。しかし、人と人の間では直接感染しない。またここには、生物兵器由来の疑いも散見される。

エボラ出血熱
 中国広東省でエボラ出血熱が既に蔓延しているのではないかの疑いが強まっているが、広東省のある税関職員が提供した極秘情報によると、深セン、広州、東莞、恵陽、ボローなどの各地で今年3月に、奇妙な病気が頻発し、多数の人が死亡したという。エボラウイルス感染症とみられるが、中国当局が厳重に情報を封鎖している。エボラ出血熱は、アフリカの風土病だが、アフリカに派遣された労働者が持ち帰った疑惑が拭いきれない。

エイズ
 中国のエイズはほかの国と違い、個別に感染するのではなく、一つの村ないし数個の村の数十世帯で数十人、ひいては百人以上の人々が感染しているという。そのため、これらの村は「エイズ村」と呼ばれている。感染のルートはずさんな衛生管理下での売血と輸血だと言われている。1995年前後、中国各地で「血漿経済」がブームになったが、多くの血液ステーションは設備も衛生情況も基準に達していない不法のものであった。トラックの上に遠心分離機と繰り返し使われるゴムホース、注射器を載せれば、これで一つの血液ステーションになる。血液を売りに来た人に40〜50元(およそ750円前後)を払い、血液ステーションは血漿を製薬会社に出荷する。貧しさと非衛生管理が生んだ悲劇である。

腸チフスとパラチフス
 昨年中国大陸の深センで腸チフスの集団感染が発生した。多数の工場従業員に相次いで腸チフスとパラチフスの病状が現れて、少なくとも3〜4人は入院治療を受けている。7月30日までに、感染のため新たに2人の死亡者が確認され、これで死者は34人に達したといわれる。

豚連鎖球菌
 四川省衛生庁が発表した情報によると、29日の正午から30日の正午までに、11人の新たな感染者が確認され、これまでに計174人の豚連鎖球菌感染が確認された。内、34人が死亡、12人が完治したという。

その他原因不明の疾病
 モンゴルの家畜
1.モンゴル緊急状況総局は、モンゴルの中ゴビ砂漠省で、6月初めに起きた原因不明の疫病によって四百余りの羊が相次いで死亡したと発表。
2.情報筋によると、昨年8月、中国東北の瀋陽とハルビンの両市で先頃、高熱患者が突然殺到し、瀋陽市ではすでに3人が死亡したという。両市の病院はすでに満員となり、地元住民はパニック状態であるという。「希望の声・国際ラジオ放送局」が伝えた。瀋陽とハルビンには最近高熱症患者が多く現れ、瀋陽の軍区総院、463病院、感光病院など大病院のほか、区レベルの病院までもすでに満員となっており、ハルビンも、省レベルの病院はほとんど満員という。
 ことほどさように、信じられないほどの疫病ラッシュアワーが、お隣のChinaで発生しているというのだが、政府筋からの報道が規制されているためか、日本においてはほとんど報じられなかった経緯がある。
 ご存じ、スペイン風邪。ホンコン風邪に見られるように、家畜や野生動物由来の伝染病の多くが、この国に発している事実を、今深刻に受け止める必要がある。


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