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「脳内渋滞学」事始め(1)
NHKテレビに人気絶頂のお笑いコンビ「爆笑問題(太田光&田中裕二)」が、ユニークな研究をしている学者と対談したり、その一端を紹介する「ニッポンの教養」という番組がある。
私は個人的に、タレントとしての太田光のどうも才走った言動が好きになれないのだが、さすがに頭はシャープで番組自体も面白い。
たしか再放送だったと思うが、今年(09年)の1月に、「渋滞学」という聞き慣れない分野の研究をしている、東京大学大学院航空宇宙工学の西成活裕准教授との対話番組がに興味をもった。
西成先生によると、「スピード」という「現代的要求」という視点から見ると、「渋滞」は最大の抵抗因子による経済的損失は、年間14兆円にも及ぶという。
また、この研究のユニークなところは、なにも車両や航空交通に限らず、いろんな面で注目されてよい分野なのだそうで、例えば動物の神経細胞の中で、情報を伝える分子の動きなどにも共通する命題なのだそうだ。
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| 有名なタイ・バンコックの渋滞。空気が濁っている! |
私事だが、昨08年12月初めに痛烈な魔女の二撃(腰と背部)を受けて、パソコン入力作業に大きな支障を来すことになった。加えて2月には風邪をこじらせて肺炎発症し、ほとんどパソコンに迎えない状況に追い込まれてしまったのである。
それまではほぼ5日おきに「メルマガ」を発行していたのだが、昨今の未曾有の不況に加え、年頭ともなればそれなりの一言なども、ぼんやりとした形で頭の中にはあるのだが、それがどうしても形になって現れない。
なんとかやっとこさ2編の文章だけは痛さを我慢して発信したのだが、結局読者各位に「ギブアップのご挨拶」をおくる羽目になってしまった。
執筆活動を中断したら楽になるのかと思っていたのが間違いの元、身体を動かさないこともあって不眠が進む。したがって普段以上に本を読む。時期が時期だけにテレビでも新聞でも、気にかかる情報が混乱した脳を攻撃する。
そこで「あっ これだ!」と思いついたのが、この「渋滞学」である。いろんな情報のインプットはむしろ増えるばかりなのに、肝心のアウトプットがストップした状態、多分「記憶」という情報の保管倉庫もニューロンという脳内交通路も大渋滞を来しているのではないか。
これが(いささか大げさだが)私が思いついた『脳内渋滞学』だったのである。

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