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なぜ土器が生まれたのか?−2
こんなストーリーを想像して下さい。
『わが先祖の縄文人が、雨がやんだ後収穫を求めて山あいを歩いていた。
たまたまぬかるみに、自分たちの足跡が深く出来てしまった。そして数日後山火事が発生した。彼らが火の消えたあとを歩いていたら、自分たちのぬかるみにつけた足跡が、とても堅くなって残っていた。』
おそらく、土器発明にいたるシナリオは、こんなところではなかったのでしょうか。
すなわち、こうした状況が簡単に見つかる環境でなければ、土器は生まれなかったのではないでしょうか。
その3:土器を必要とした環境が必要。こうして土器を造るすべを会得したとして、土器の持つ機能を必要としなかったら、土器は生まれません。
では土器はどのように役に立ったのでしょう。
縄文人の 主食はドングリ・クリ・クルミなどの堅果でした。ドングリにはアクが強くてあく抜きしなければ食べられないものが多かったのです。
あく抜きには「水で晒す」「煮沸する」という2つの方法があります。この両方に土器が非常に役立つことにすぐに気付いたのが、わが賢い縄文人だったというわけです。そして土器を造ってみると、そのほか幾つもの利点が見つかりました。
水・ドングリなどの収穫物の保管、そして最大のメリットが「煮炊き」という食のイノヴェーションだったという次第です。