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縄文食生活−1
さて、土器を発明した縄文人はどんな食生活をしていたのでしょう?
発掘された人骨から、いくつもの事実が見つかっています。まず歯の構造から見てみましょう。私たちの歯は、前歯の噛み合わせがだいたいハサミ状になっています。それにほとんどの人は、いわゆる「親不知ず」が生えきらなかったり、すぐに虫歯になって抜いてしまうケースが多いようですが、縄文人はどうも前歯は切端が平行になっており親不知もしっかり生えていました。このことは、次第に柔らかな食物が増えることで、下顎が次第に小さく退化していったことを示しています。つまり縄文人は顎(エラ?)が張ったがっちりタイプだったようです。
また同時代の他の国の民と比較すると断然虫歯が多かったのです。これはドングリ・クリなどという炭水化物(デンプン質)の摂取が多かったことを示しています。
山が多くしかも鬱蒼とした森に覆われていた日本では、狩猟が困難で獲物もそんなに沢山取れなかったので、いきおい海や川の魚介類が動物タンパク質の中心でした。それに山菜やイモ類などの根菜類…、となるとコメとドングリの違いはあれ、ほとんど似た食生活だったといえます。
たまにクマ・イノシシ・シカなどという大物が獲れた時は、多分山の神に感謝するお祭りが行われたに違いありません。日本文化の特徴のひとつに「ハレとケ」という生活習慣があります。「ハレ」は祭りという<非日常>、「ケ」は普通の日という意味で、普段は質素にしていても、ハレの時には精一杯のおめかしをして晴れ着を着て、しっかりおいしいものを食
べるという習慣で、この習慣はしっかり今でも残っています。
(この項つづく)